通信会社から基本料が0円という破格のプランが2社から出されています。
1つは以前から提供されている楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT VI」、もうひとつは2021年9月末にスタートしたauの「povo2.0」
どちらも基本料0円を掲げていますが、プラン内容はまったく別物。
結論からいうとコスパを比較して考えた場合、エリアの問題がないのであれば楽天モバイルがおすすめということになります。
せっかく出てきた各社の激安プラン。
聞いてはいるけど どこのプランが良いのかイマイチわからない….。
でも高いスマホ代金は安くしたい!
そんな声にお答えできるよう、今回も通信業界に勤める私 セツパパが両社の0円プランを徹底比較!
あなたに合った最適プランの選択方法を解説致します。
【Rakuten UN-LIMIT VI】と【povo2.0】の特徴
楽天モバイル【Rakuten UN-LIMIT VI】 の特徴
楽天モバイルの【Rakuten UN-LIMIT VI】プランは月間の利用通信量が1GBまでなら基本料は無料!
月間1GBを超えても3GBまで1,078円・20GB まで2,178円・20GBを超えると無制限で3,278円となっています。
各段階制で料金が決まる仕組み、ということになります。
通話に関してはRakuten Linkアプリを利用する必要がありますが、基本料金に含まれており国内通話は何分でも何回でも無料です。
また2021年8月末より開始された新オプション「10分(標準)通話かけ放題」(1,100円/月)が始まりました。
このオプションを追加するとRakuten Linkアプリを使うことなく、OS標準の電話アプリで1回10分以内の国内通話がかけ放題、国内SMS(ショートメール)の送受信が使い放題となります。
ねえパパ、OS標準の電話アプリってなーに?
iPhoneやスマホ(Android)で初めから入っている電話アプリのことだよ
OS標準の電話アプリがあるのに、楽天LINKアプリを毎回使うのはめんどいなぁ..
確かにそうだね。
でもそのおかげで「国内通話無料」なんだよ
もし 毎月1GB以下しかデータ通信を使わないなら、電話かけ放題で毎月0円!
これは他社にない大きなメリットだね
国内SMS(ショートメール)の送受信が使い放題っていうのはめずらしいの?
他社だとかけ放題オプションに入っていてもSMSは通常 送信に1通3.3円かかるんだ
でも楽天モバイルは楽天LINKアプリを使うと国内通話だけでなくSMSも無料になってお得だよ
「10分(標準)通話かけ放題」 のオプションを追加すると、 楽天LINKアプリを使わなくてもSMSが無料になるよ
au【povo2.0】の特徴
auから2021年9月29日、新たに始まった新プラン「povo2.0」
それまで提供されていた「povo1.0」の新規受付を終了し入れ替わりで始まりました。
こちらは楽天モバイルを意識してか、同じように基本料金が0円となっています。
ここではpovo2.0について大まかにお伝えするよ
詳細は前回の記事「au【povo2.0】 0円運用できる?デメリットは?」御覧ください
povo2.0の特色はなんといっても、基本料金が0円の他に「トッピング」という考え方だね
auのエリアが使えるから安心だね
【Rakuten UN-LIMIT VI】と【povo2.0】 の比較表
楽天モバイル | au | |
プラン名 | Rakuten UN-LIMIT VI | povo2.0 |
データ利用量 | 0GB~1GB:0円/月 | 0GB:0円/月 |
トッピング1GB:390円/7日間 | ||
1GB~3GB :1,078円/月 | トッピング3GB:990円/30日間 | |
3GB~20GB:2,178円/月 | トッピング20GB:2,700円/30日間 | |
20GB~無制限:3,278円/月 | トッピング60GB:6,490円/90日間 | |
トッピング150GB:12,980円/180日間 | ||
24時間使い放題:330円/24時間 | ||
高速データ容量 超過後の速度 |
楽天エリア通信無制限のため該当なし ※パートナーエリア時:1Mbps |
最大128Kbps |
国内通話 | 楽天LINKアプリで完全かけ放題 | 30秒あたり22円 |
かけ放題オプション | 10分かけ放題:1,100円/月 | 5分かけ放題:550円 完全かけ放題:1,650円 |
SMS | 楽天LINKアプリ or 10分かけ放題オプションで無料 |
送信:3.3円 |
申込 | WEB・店頭 ともに可 | WEBのみ可 |
メールアドレス | 2021年内に提供予定 | 提供なし |
eSIM対応 | 対応可 | 対応可 |
海外ローミング | 2GBまで無料 | 提供予定(詳細不明) |
テザリング | 利用可能(オプション不要) | 利用可能(オプション不要) |
留守番電話 | 無料 | 提供なし |
転送電話 | 無料 (転送時は通話料発生) | 提供なし |
LINE年齢認証 | 可能 | 非対応 |
セツパパ調べ | ※価格は税込 |
プラン内容だけで比較すると、楽天モバイルのコスパが優位だね
【Rakuten UN-LIMIT VI】と【povo2.0】 のデメリット
Rakuten UN-LIMIT VIのデメリット
- 使えるエリアがまだ狭い
楽天モバイルを契約する際に一番気になるのはエリアでしょう。少なくとも自分の行動範囲内が楽天エリアかは確認してから契約しましょう。 - 通話時やSMSで楽天LINKアプリを使うのが面倒、かつ音質がイマイチ
10分(標準)通話かけ放題 オプションを追加すると解決できますが、追加で月額1,100円かかります。 - 店頭申し込み可能だが、まだ店舗が少ない
2021年5月時点の情報で楽天モバイルは全国600店舗ほど。
都心部の郵便局内であれば楽天モバイルショップが続々オープンしていますが、それでも各既存キャリアは全国で2000店舗以上あるのでまだまだ及んでいません。
povo2.0のデメリット
- 定期的にトッピングを購入しないといけない、かつ利用可能期間(消費期限)がある
基本プランだけでは高速通信できないので、データ通信する方は定期的にデータのトッピング購入が必要です。
また、各トッピングのGB数に応じて、利用可能期間(消費期限)があります。
例えば1GBのトッピングなら7日間と決まっており期間内でしか利用できません。 - SMS送信は(かけ放題をトッピングしても)3.3円料金が発生する
かけ放題のトッピングを付けてもSMS送信料は無料になりません。 - 店頭での申込ができない
povoの申し込みはオンライン限定となり店舗でのサポートがありません - 留守番電話・転送電話・LINE年齢認証・メールアドレスの提供がない
比較している楽天モバイルのサービスでは、これらは基本 無料で利用できるため見劣りしてしまいます。 - 180日以上有料オプションを購入しないと解約になるかも知れない
これはKDDI・povoのホームページに以下記載があります。
よって電話の待受専用として等、0円運用はできないことになります。
180日間以上有料トッピングの購入等がない場合、利用停止、契約解除となることがあります。
引用:KDDI
【Rakuten UN-LIMIT VI】と【povo2.0】 のまとめ
ずばりコスパとデメリットを並べ上げた厳しいレビューとなりましたが、皆さんはどちらのプランが気になりましたか?
・エリア問題と通話にアプリを使うことが気にならないならコスパの良い「楽天モバイル」
・auの安心エリアを自分好みにカスタマイズして利用できる「povo」
各通信会社の格安プランも出揃って今がまさに乗り換え時です。
皆さんの節約にお役に立てると幸いです。
最後まで読んでくれて ありがとうございました