SMS(ショートメール)の進化系である「+(プラス)メッセージ」。
今まではau・ドコモ・ソフトバンク 3社の利用者のみ利用可能でしたが、2021年よりついに格安SIM(3社のMVNO回線)でも利用できるようになりました。
+メッセージの良いところは電話番号だけでメールができて、文字数も多く、ファイルも添付可能、ショートメールのような通話料金もかかりません。
ですがこの+メッセージアプリ、実は利用する各キャリアの回線によって、アプリの仕様が異なるのです。
今回は「+メッセージ」アプリと、基本的な使い方について、通信業界に勤める 私 セツパパが解説します。
+(プラス)メッセージ アプリとは
2018年より始まった「+(プラス)メッセージ」サービス。
au・ドコモ・ソフトバンクの大手3社の契約者のみだったのが、2021年9月より格安SIMと呼ばれるMVNO(←後で説明しますね)を利用している方も利用できるようになりました。
MVNOといえば有名なところですと「UQモバイル」や「Y!mobile」がありますが、他にも「OCNモバイルONE」「mineo」「nuroモバイル」等、たくさんの格安SIM提供会社があります。
その格安SIM利用者も、+メッセージが利用可能になったという訳です。
ドコモが提供する格安プラン「ahamo」や、auが提供する「povo2.0」、ソフトバンクが提供する「LINEMO」でも+メッセージは利用できます。
楽天モバイルだけは +メッセージに対応していないよ
今後も対応する予定はないのね
MVNOは、Mobile Virtual Network Operator(仮想移動体通信事業者)の略で格安スマホや格安SIMともいわれています。
携帯電話をつなぐための無線通信設備を持たず、au・ドコモ・ソフトバンクから借り受けてサービスを提供する事業者のことをいいます。
これに対しau・ドコモ・ソフトバンク・楽天モバイルのように自前で無線通信設備を持つ事業者をMNOとよびます。
+メッセージの良いところは電話番号を宛先にメールが送れて、パケット通信やWi-Fiで送信できるので通信料がかからないこと。
今までは通信キャリア3社間のみだったため利用しているユーザーは少ないようですが、今後は格安SIMにも開放され普及が期待されるサービスです。
今までのSMSと+メッセージを比較して表にするとこんな感じです。
たしかに機能としてはパワーアップしてますよね。
●+メッセージ と SMS(ショートメール)の比較
項目 | SMS(ショートメール) | +メッセージ |
---|---|---|
宛先 | 携帯 電話番号 | 携帯 電話番号 |
アカウント・パスワード | 作成不要 | 作成不要 |
最大文字数 | 全角670文字/1通 | 全角2,730文字/1通 |
写真・動画 | × | 〇(100MB) |
スタンプ | × | ○ 無料 |
ファイル添付 | × | 〇 |
グループメッセージ | × | 〇 |
既読・未読確認 | × | 〇 |
料金 | 3~33円(税込)/1通 ※文字数・キャリアによって異なる |
パケット通信料 (Wi-Fi利用可) |
Android版は通信キャリアによって仕様が違う!
+メッセージアプリは大手通信キャリア3社が提供しており、Android版とiOS版があります。
iOS版の+メッセージアプリは3社とも仕様は同じで、+メッセージのための専用アプリとなっており3社で大きな違いは見受けられません。
しかしAndroid版に関しては3社でまったく同じ という訳ではありません。
まず3社共通のAndroid版の仕様として、+メッセージアプリではいままでのSMS(ショートメール)も送受信が可能です。
さらに+メッセージという新しいメールサービスも、このアプリ1つでできるのです。
Android版の+メッセージというアプリは「+メッセージ」もできるし、「SMS」もできるんだよ
さらにソフトバンクとY!モバイルの+メッセージアプリでは、上記に加えキャリアメールといわれるMMSメールも利用可能です。
ソフトバンクのキャリアメールといえばxxx@softbank.ne.jpのことね
●Android版+メッセージアプリの違い
a u povo・UQモバイル・MVNO | ドコモ ahamo・MVNO | ソフトバンク Y!モバイル・LINEMO・MVNO | |
+メッセージ | ○ | ○ | ○ |
S M S | ○ | ○ | ○ |
キャリアメール(MMS) | × | × | ○ ※ソフトバンク Y!モバイルのみ可 |
またセルラーモデルのiPadではSMSが送受信できませんが、+メッセージなら利用可能です。
基本的な使い方
電話番号さえ分かれば送ることができるのは良いのですが、お互いに+メッセージアプリを利用していないと始まりません。
では相手が+メッセージを利用しているのか、否かはどうやって知るのでしょうか?
+メッセージアプリの初回起動時にSMSのみ利用するか、+メッセージも利用するか選択肢を選びます。
その際に+メッセージも利用する選択を選び、使用許諾に同意します。
+メッセージアプリを起動して連絡先を開きましょう。
連絡先に登録されている方の名前の右に(赤枠)
逆に緑の枠のようにマークが何も付いていない方は、+メッセージでは送信できませんのでSMSで送信することになります。