iPadの良いことの一つにiPhoneと操作感が似ていることがあります。
ですが実は画面の大きさや、電話ができないだけではなく、iPadとiPhoneにはそれ以外にも違いがあるのです。
今回は【意外に知られていないiPadの基本5選】と題して、記事をまとめてみました。
さあ、あなたはいくつ知っていますか?
【Wi-Fi+Cellularモデル】と【Wi-Fiモデル】

iPadには通信キャリア(ドコモやau・ソフトバンク等)が提供するSIMを認識する【Wi-Fi+Cellularモデル】と、SIMを認識できない(挿入できない)【Wi-Fiモデル】があります。
【Wi-Fi+Cellularモデル】であればWi-Fiがない場所でも、契約している通信キャリアの電波さえあればデータ通信が可能です。
【Wi-Fiモデル】ではWi-Fiの電波があるところでしかデータ通信ができません。
【Wi-Fi+Cellularモデル】には「070」や「080」等から始まる11桁の電話番号もあります。
現在のiPadのシリーズのラインナップは大きく4つ。
●ホームボタンがあるスタンダードなiPad
●小型版であるiPad mini
●ミドルレンジモデルで軽量なiPad Air
●ハイエンドモデルのiPad Pro
①SMS(ショートメール)は送受信できない!

IPadの【Wi-Fi+Cellularモデル】の場合、電話番号(データ通信契約番号)を持っています。
携帯電話と同じように080-○○○○-○○○○というように11桁の番号です。
iPadの画面でもSIMが認識された状態であれば、
設定 > 一般 >情報 と進むとデータ通信契約番号(もしくはモバイルデータ通信番号)が表示されます。
しかしこの番号はあくまでデータ通信のために必要なだけで、この番号あてにスマホから電話を発信しても繋がりません。
そして残念ながらiPadはSMS(ショートメール)も送信・受信ともにできません。
通信キャリアから送られてくる特殊なSMSは例外で受信できますが、それ以外のSMSは一切できません。
Apple IDやLINEの認証用番号に登録しても受信できない!
iPadにてApple ID作成時の2ファクタ(2段階)認証や、LINEのアカウント作成時に登録する認証用電話番号。
これにiPadの電話番号(データ通信契約番号)を入れて登録する方がいます。
画面を進めると本人確認のためSMS(ショートメール)を受信、もしくは電話を着信することになります。
ですがiPadではSMSが受信できませんので、確認用のワンタイムパスワードはやってきません。
こういった場合の解決策としては、SMSが受信できる違う端末の電話番号を登録することで解決できます。
例えばiPadとガラケーを持っているとすると、ガラケーの電話番号をiPadの画面で登録するのです。
ガラケーに届いたApple IDやLINEのワンタイムパスワードを、iPadで入力して進めれば問題なく登録が完了します。
Johnny’s Ticket(ジャニーズ チケット)はiPadで使えるのか!?
ジャニーズ事務所がコンサートやイベントに入場する際に必要となる「Johnny’s Ticket(ジャニーズ チケット)」アプリを、Android / iOS版ともに6月10日にリリースしました。
対応OSはAndroid OS 10以降 / iOS13以降 /iPad OS 13以降となっています。
ですがこのアプリ、電話番号認証で自分の電話番号を入力して、SMS(ショートメール)を受信することが必須となっています。
上記にも記載している通り、iPadはSMSが受信できないため どのように登録を進めるのか理解に苦しむところです。
詳しくは note にまとめましたので興味ある方はこちらをご覧下さい。
note:「Johnny’s Ticket(ジャニーズ チケット)」アプリのTIPS

iPadでできる電話番号あてメールは?
iPadでできる電話番号を使ったメールといえばまずはApple社提供のiMessageがあります。
Apple社製デバイス(iPhone他)としか送受信できませんが、これですと電話番号だけでなく、メールアドレスを宛先にしてメールができます。
また+(プラス)メッセージというアプリでメールをすることもできます。
ただし+(プラス)メッセージは一部の通信キャリアでは、利用できないことがあるので、ご利用の通信会社に確認が必要です。
+メッセージのアプリインストール済みのiPhoneやAndroidスマホの方と、iPadの電話番号を使ってメールの送受信が可能です。

②Wi-Fiモデルでは位置情報取得(GPS)ができない!

【iPhone】や【Wi-Fi+Cellularモデル】には位置情報を取得できる機能(GPS)が搭載されています。
しかしながら【Wi-Fiモデル】には位置情報を取得できる機能(GPS)は非搭載です。
例えばカーナビ変わりに車の中でWi-Fi接続しても、位置情報を取得できません。
【Wi-Fiモデル】は【Wi-Fi+Cellularモデル】よりも安価なので購入される方がいますが、用途によっては思ったとおりの利用ができず失敗することになります。

③iOSではなく、iPadOSである!

2019年9月にiPadOS13が登場するまで、iPadは長い間iPhoneと同じ【iOS】が搭載されてきました。
iPadOS13からはiPad用に独立したOSとして登場したことにより、iOSにはない機能が追加されていきます。
macOSとの連携が強化されたことや、Safariで開くページもモバイルページではなくデスクトップ版が標準になりました。
iPadをMACのサブディスプレイとして使う「Sidecar」という機能が搭載されたのもiPadOSになってから。
Apple Pencilの使い心地も上がりました。
今後キーボードでの使い心地も良くなるとMAC OSとの線引きが難しくなってくるかもしれませんね。
④Wi-FiモデルにはIMEIがない!

Appleのサポートセンターに問い合わせると、利用しているiPhoneやiPadの「IMEI」を聞かれることがあります。
「IMEI」とは端末識別番号のこと。
国際移動体装置識別番号(International Mobile Equipment Identifier)の頭文字を取っています。
電話番号や回線契約とは関係なく、端末が持つ固有(ユニークな値)の番号です。
転売されることを避けるため盗難時に携帯電話会社へ連絡すると、盗難された端末のIMEIを持つiPadにネットワーク利用制限が掛かりSIMカードでのデータ通信を、利用できなくすることにも使われます。
IMEIをiPhoneやiPadの画面上で表示するには「設定」→「一般」→「情報」で見ることができ、外箱にも表示がされています。
またiPad本体の裏面、リンゴマークの下にも小さく刻印されています。
ですがこのIMEIは電話番号を持つ(SIMを認識できる)端末に割り振られた国際的な番号です。
iPadのWi-Fiモデルは電話番号を持っていません。
よってiPad Wi-FiモデルにはIMEIもありません。
⑤iPhoneとACアダプター(充電器)が違う!

iPhoneに付属のACアダプタは5W。
一方、iPadやiPad Air・proに付属のACアダプタは世代にもよりますが10Wから18Wとなります。
iPadに内蔵されている大容量バッテリーを高速充電するには、iPad用のACアダプターが必要となります。
iPhone用の充電器でiPadを充電しようものなら相当時間がかかるでしょう。
ちなみにケーブルはLightning-USBであればどちらも同じ。
iPad用のACアダプターを使ってiPhoneを充電するのは問題ありません。
ただApple 純正品以外を使うときは、アップル社が他社製アクセサリとApple製品との互換性を保証する「MFi認証」が付いたものを使うのが安心で良いでしょう。